2014年04月

2014年04月25日

桜の季節を一足でまたいだ。
街では新緑の葉桜が何も落とさずに揺れていた。電車の中ではたくさんの指が動いていた。公園では見たこともない木の実を拾った。トンネルのように薄暗くて細長い商店街はすみからすみまで歩いていった。街角では誰のものかわからなくなった記憶にぶつかるような気がした。東向きのベランダにはもう日が当たらなくなっていた。最近越してきたアパートから歩いて3分の境内では、ハトを追いかける子供も、追いかけられるハトも起きていて、洗剤の匂いのする人が眩しかった。

彗星のように時が流れてそれでおしまい。
けれど夏にまた戻ってきたいものです。



(19:11)